解説
AIの要約で「対象外」が消えていない?条件・例外・期限を原文と照合しよう
架空の案内文で、対象者・例外・申請条件・期限・特典を抜き出して確認。短く自然な要約でも意味を変えていないか点検する方法。

AIに案内文を短くしてもらったら、すっきり読める文章になった。でも「ただし」の条件が消えていたら、対象ではない人へ間違った案内になるかもしれないよ。
今回は架空の告知文を使い、要約の意味を元の文と照合する。AIのアカウントは不要。まず原文と確認項目を並べる練習をしよう。
練習用の原文を読む
練習サービスの有料プラン利用者は、2026年11月10日17:00(日本時間)までに申請すると、翌月分の利用料が免除されます。ただし、月払いの利用者は対象外です。申請しなかった場合は通常料金です。
これは実際のサービスの料金案内ではないよ。日時や条件は、照合するために用意した架空のもの。
「有料プランなら翌月は無料」と短くした場合、元の文章にあった重要な条件が抜けてしまう。どこを落としたか、項目へ分けて見てみよう。
消してはいけない情報を分ける
| 確認項目 | 原文に書いてあること |
|---|---|
| 対象の入口 | 有料プランの利用者 |
| 例外 | 月払いの利用者は対象外 |
| 必要な行動 | 申請すること |
| 期限 | 2026年11月10日17:00、日本時間 |
| 得られる内容 | 翌月分の利用料の免除 |
| 申請しない場合 | 通常料金 |
対象、例外、行動、日時は一つの条件としてつながっている。「有料プラン」という語だけ合っていても、例外を落とした要約は同じ意味にはならないね。
省略と、意味の変更を分ける
文章を短くすると、あいさつや重複する説明を省ける場合がある。一方、条件を省くと、受け手が取る行動まで変わってしまうことがあるよ。
例えば「11月10日まで」だけでは、17:00という時刻と日本時間が消えている。「翌月分」と「今月分」を取り違えても、特典の対象が変わる。数字が残っているかだけでなく、その数字が何にかかるかを見よう。
AIへの依頼は、要約と照合を分ける
次の架空の案内文を要約してください。
対象者、対象外、必要な行動、期限とタイムゾーン、特典の対象期間を残してください。
要約のあとに、各項目と対応する原文の箇所を表で示してください。
原文にない条件は補わず、不明点は不明と書いてください。
原文の箇所を付けてもらうのは、あとから人が戻って確認するため。AI自身が「すべて一致」と書いたことだけを、検証の完了にはしないようにしよう。
短くした文から、原文へ戻って確認する
- 原文から、残すべき項目を先にメモする。
- 要約を読み、各項目がどこへ残ったか対応させる。
- 「全員」「必ず」など、原文より強い言い方が加わっていないか見る。
- 対象外の人や、期限を過ぎた人にも同じ案内にならないか確かめる。
- 公開する前に、原文の版と確認日を残す。
編集部では架空の原文と表の六項目を照合した。AIのモデルを呼んだ比較実験や、この依頼文で誤りがなくなるという検証ではないよ。事実の扱いは事実と推測、確認例の作り方は不足・矛盾・境界のケースも参考になるね。

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