解説
DNSのA・AAAA・CNAMEとは?名前と接続先の手掛かりを分けよう
ドメインの設定画面に並ぶ三つの名前を、架空の設定で整理。IPv4・IPv6のアドレスを返す記録と、別の名前を参照する記録を見分けよう。

ドメインの設定画面を開いたら、A、AAAA、CNAMEという種類が並んでいた。どれも同じ「サーバーの場所」を入れる欄なのかな? 今回は、アドレスを返す記録と、別の名前を示す記録を分けて考えてみよう。
目標は、三つのレコードの役割を説明できること。レコードは、DNSに保存する一件の情報。この記事では設定を変更せず、架空の例を読むので、契約中のサービスや管理画面は必要ないよ。
DNSは、名前に関する情報を調べる仕組み
DNSはDomain Name Systemの略。Webで使う名前から接続先の手掛かりを得るときなどに使われる。ただし、DNSがページのHTMLを配信したり、サイトの内容を作ったりするわけではない。
名前で目的の場所を調べることと、その接続先が正しいWebページを返すことは別の段階。DNSを設定しただけで、Webサーバーの設定やHTTPSの証明書がすべて整うわけではないよ。
AはIPv4、AAAAはIPv6のアドレス
IPアドレスは、ネットワーク上で通信先を表すために使う情報。IPv4とIPv6は、アドレスの仕組みが異なる二つの版だよ。
| 種類 | 主に返す情報 | 説明用の値 |
|---|---|---|
| A | IPv4アドレス | 192.0.2.10 |
| AAAA | IPv6アドレス | 2001:db8::10 |
| CNAME | 別のドメイン名 | origin.example.com |
上のアドレスは文書の説明用、名前も例示用。実際の公開先として設定する値ではない。利用するサーバー事業者が案内する値を確認してね。
AAAAをAの予備の欄だと思って、同じIPv4アドレスを入れることはできない。AとAAAAが両方ある場合も、IPv4とIPv6のそれぞれで、目的の接続先へ到達できるか考える必要があるよ。
CNAMEは、IPアドレスではなく別の名前を示す
たとえば、www.example.comのCNAMEがorigin.example.comなら、別名の参照先を示している。その名前について必要な情報をさらに調べることになる。
CNAMEの値へhttps://や/articlesのようなURLの一部を入れるものではない。また、CNAMEはブラウザへ別URLへの移動を指示するHTTPリダイレクトとも違う。名前の参照先を変えることと、画面に表示するURLを変えることを混ぜないようにしよう。
CNAMEは、同じ名前のほかのデータと併存できる条件に制約がある。ドメインの一番上の名前などで使いたい場合、事業者独自の仕組みを含むこともあるため、一般的なCNAMEの説明だけで設定を決めないでね。
設定を変える前に確認すること
対象がドメイン全体なのか、wwwなど一部の名前なのかを確認する。メールに使う記録までまとめて消さず、今の設定を控え、事業者が指定する種類と値を照合しよう。
DNSの回答にはキャッシュされる時間に関わるTTLもある。変更直後に一つの端末で見えた結果だけで、すべての利用者へ同時に反映されたとは判断しないでね。設定変更が必要な場合は、担当者と確認範囲・戻し方も決めておこう。
URL全体との関係は、URL・ドメイン・サーバーの基礎へ。URLを移動させる仕組みは、canonicalとリダイレクトで別に整理できるよ。

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